ネパール人が日本に来る理由とは?性格やあるあるの特徴、タブー行為も解説

ネパール人が日本に来る理由とは?性格やあるあるの特徴、タブー行為も解説

「ネパール人が日本に来て働く理由ってなに?」
「ネパール人を雇用しようと思うから性格や特徴を知りたい」

このような疑問をお持ちの方も多いでしょう。

ネパール人が日本に来て働く主な理由は、母国より給与水準が高い日本への出稼ぎや、整備された外国人の受け入れ制度です。

日本は治安が良く生活しやすい環境であり、すでに約30万人のネパール人が在留しているため、新たに来日するネパール人にとっても安心して働ける土壌が整っています。

本記事では、ネパール人が日本に来る5つの理由を詳しく解説します。ネパール人の性格やタブー行為、雇用するメリットも紹介しているので、参考にしてください。

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目次

ネパール人が日本に出稼ぎに来る5つの理由

ネパール人が日本に出稼ぎに来る5つの理由

さっそく、ネパール人が日本に出稼ぎに来る理由を見ていきましょう。主な理由は、以下の5つです。

ネパール人が日本に来る理由
  1. 日本の賃金水準が高いから
  2. 治安が良く生活しやすい環境が整っているから
  3. 多くのネパール人が日本に在留しているから
  4. 安定して働ける制度が用意されているから
  5. 取得できる在留資格の幅が広がっているから

それぞれ、順番に解説します。

1.日本の賃金水準が高いから

ネパール人が日本に来る理由のひとつは、母国との大きな賃金格差です。

2024年5月にネパールのバルシャマン・プン財務大臣が発表した2024〜2025年度予算によると、ネパール人の1人当たりの平均年間所得は1,456ドルで、日本円に換算すると約23万円(2026年5月時点の為替レートで計算)にとどまります。

国税庁の令和6年度における「民間給与実態統計調査」では、日本の平均年収は約480万円です。ネパールの平均年収はおよそ21分の1の水準であり、来日して働けば短期間で大きな収入差が得られます。

また、ネパールでは国内総生産(GDP)の2割以上が海外送金で占められており、出稼ぎが当たり前の社会構造になっています。

家族を支えるため、より高い賃金を求めて日本に来るネパール人が多いです。

2.治安が良く生活しやすい環境が整っているから

日本は治安が良く、生活インフラも整っているため、ネパール人にとって生活しやすい国です。

ネパールでは、地域によっては電気や水の供給が不安定で、公共交通機関の整備が十分でないエリアも多く見られます。

猪口 裕介

一方日本は生活に必要なインフラが整い、交通網も発達しています。

こうした生活しやすい環境が、ネパール人が日本に出稼ぎに来る理由のひとつです。

3.多くのネパール人が日本に在留しているから

すでに多くのネパール人が日本に在留している点も、新たな来日を後押しする要因です。

出入国在留管理庁の発表によると、令和7年末の在留ネパール人は約30万人にのぼります。すでに築かれているネパール人コミュニティの存在が、日本で働くことへの安心感につながります。

また、母国の知人やSNSを通じて「日本に行けば同郷者がいる」「働き方や生活の相談ができる」とわかれば、日本への渡航を前向きに検討しやすくなるはずです。

4.安定して働ける制度が用意されているから

日本は外国人労働者を平等に扱うため、さまざまな法律が整備されている国です。

最低賃金や社会保険加入などの待遇の保証はもちろん、給与の未払いや過度な労働などが起こりにくいと認識されています。

また、公平に評価される仕組みが保障される環境が整っているため、ネパール人にとって日本は「安心して働ける」と考えられやすい国です。

また、技能実習制度に替わって育成就労制度が2027年を目安に施行されます。

育成就労制度の創設に伴って、技能実習生の転籍における制限が緩和されたり、キャリアパスが明確化されたりと、外国人にとって働きやすい制度も作られています。

猪口 裕介

こうした法律や制度の整備により、日本はネパール人から魅力的な就労先として注目されています。

育成就労制度について詳しくは、以下の記事をご覧ください。

5.取得できる在留資格の幅が広がっているから

外国人材を受け入れるための在留資格が広がっている点も、ネパール人の来日を後押ししています。

代表的な在留資格は、以下のとおりです。

代表的な在留資格
  • 特定技能1号・2号
  • 技術・人文知識・国際業務(技人国)
  • 技能実習(2027年までに育成就労制度へ移行予定)
  • 留学(資格外活動許可によりアルバイトが可能)

特定技能2号は対象業種が段階的に拡大しており、より長期的な就労や家族の帯同も可能になりました。技人国や留学も含めて選択肢が広がっており、本人のスキルや目的に合わせた働き方を選びやすい環境が整いつつあります。

猪口 裕介

2023年に就労の対象分野が新たに9つ追加され、外国人が活躍できる場がますます広がっている状況です。

特定技能2号に追加された対象分野について詳しくは、以下の記事をご覧ください。

「特定技能制度」についてくわしく知りたい方に向けて、特定技能制度まるわかりガイドという資料を無料で配布しております。1分でダウンロードできるので、下記のボタンをクリックのうえ、どうぞお受け取りください。

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ネパール人の性格|仕事をするうえでの特徴やあるあるは?

ネパール人の性格|仕事をするうえでの特徴やあるあるは?

ネパール人を受け入れる際に知っておきたいのが、彼らの文化的背景や仕事観です。ネパール人の特徴的な性格は、主に以下の4つがあります。

ネパール人の性格の特徴
  1. 目上の人を敬う習慣がある
  2. 真面目な人が多い
  3. 人とのつながりを大切にする
  4. 時間にルーズな一面がある

順番に見ていきましょう。

目上の人を敬う習慣がある

ヒンドゥー教の風習が色濃く残るネパールでは、目上を敬うのが当たり前とされます。

日本と同じように年齢や役職で上下関係を重んじる文化があるため、日本企業と相性の良さを感じられます。

また、ネパール人は周囲を積極的にサポートする親切心を持ち合わせている人が多いです。

猪口 裕介

とくにサービス業では、顧客対応が丁寧だと評価される場合もあります。

真面目な人が多い

家族を支えることを目的に出稼ぎに来るネパール人は、仕送りに必要な収入を得るために「働いたお金で家族を養う」という強い意志をもっています。

家族を養うための責任感から、与えられた仕事には真面目に取り組み、仕送りのために一生懸命働く人が多いです。

人とのつながりを大切にする

ネパールでは政府の社会保障が十分でないため、ネパール人は家族や地域コミュニティを通じて助け合いの精神を大切にしています。そのため、協調性を発揮して職場で活躍する姿も期待できます。

ネパール人は集団行動を好む傾向があるので、積極的にコミュニケーションを取りましょう。仲間として受け入れる姿勢を見せれば、スムーズに溶け込んでくれる可能性が高まります。

時間にルーズな一面がある

ネパールはインフラ未整備や交通事情によって、予定通り動けない場合が多い国です。

日本ほど時間厳守にこだわらず、会議や打ち合わせの開始時間の遵守に慣れていない人もいます。事前に「日本の仕事では時間が極めて大事」と伝え、初期の段階で慣れてもらうのがポイントです。

ネパール人の時間感覚の違いを理解し、「日本の仕事では時間が極めて大事」と効果的に伝えるには、文化的背景を踏まえたコミュニケーション手法が重要です。

弊社で発行する無料資料「外国人従業員との円滑なコミュニケーション術」をダウンロードして、文化の違いを考慮した適切な指導方法を実践しましょう。

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知っておきたいネパール人の文化・価値観

ネパール人を雇用する際は、宗教や祝祭日といった文化的な背景への理解も欠かせません。

ここでは、知っておきたい2つの文化的特徴を紹介します。

ネパール人の約8割がヒンドゥー教を信仰している

ネパールでは、国民の約8割がヒンドゥー教を信仰しています。

ヒンドゥー教は単なる宗教ではなく、生活習慣や食文化、人間関係の考え方にも深く根づいています

例えば、牛は神聖な動物とされており、牛肉を口にしないネパール人も少なくありません。職場で食事会や歓迎会を開く場合は、ヒンドゥー教の食事制限に配慮することが大切です。

また、宗教上の重要な行事がある時期は、祈りの時間を確保したり、勤務時間を柔軟に調整したりするなどして宗教的な価値観を尊重しましょう。

ネパール独自の祝祭日(ダサイン/ティハールなど)がある

ネパールには、ヒンドゥー教に基づく独自の祝祭日があります。

代表的な行事は以下のとおりです。

代表的な行事
  • ダサイン(秋の大祭):ネパール最大の祝祭で9〜10月頃に開催
  • ティハール(光の祭り):富や繁栄、収穫への感謝を祝う祭りで10〜11月頃に開催

これらの時期になると、ネパール人は家族と過ごすために帰省を希望することがあります。母国の家族とともに祈りを捧げる期間でもあるため、有給休暇の取得を希望されるケースも珍しくありません。

採用前にネパールの祝祭日のスケジュールを把握し、繁忙期と重ならないよう調整しておくとトラブルを避けられます。文化を尊重した対応が、長く働いてもらうためのポイントです。

ネパール人と接する前に知っておきたい2つのタブー

ネパール人と接する前に知っておきたい2つのタブー

文化背景を理解していないと、以下のような失礼な言動を無意識にしてしまう可能性があります。

ネパール人に対する2つのタブー

  1. 握手や物を渡すときに左手を使うのはNG
  2. 日本の食文化を強要するのはNG

とくに宗教観や慣習が違う部分には注意が必要です。

握手や物を渡すときに左手を使うのはNG

ネパールでは右手が清浄、左手が不浄と考えられており、左手はトイレで使うような不浄な手として区別されています。

猪口 裕介

左手での握手や物の受け渡しは、ネパール人を不快にさせる可能性が高いです。

もし左手しか使えない状況になったら、一言断りを入れて理解を求めるようにしましょう。

日本の食文化を強要するのはNG

ネパール人の多くが信仰するヒンドゥー教では、食事に関する様々な制限があります。信仰者は基本的にベジタリアンが多く、一部の例外を除いて以下のような食材を避ける傾向にあります。

ヒンドゥー教徒が避ける食べ物
  • 肉全般(例外として鶏肉、羊肉、ヤギ肉は場合によって可)
  • 牛肉
  • 豚肉
  • 魚介類全般
  • 生もの

肉の出汁や脂肪が含まれるものも避けるため、ゼラチンやラードなどの調味料にも注意しなければいけません。

仕事の昼休憩や忘年会などでネパール人と食事する際は、宗教的背景を理解して、食事を楽しみましょう。

価値観の違いなどにより起こりうる日本人と外国人のトラブルについて詳しくは、以下の記事をご覧ください。

ネパール人を雇用する企業側のメリット

ネパール人を雇用する企業側のメリット

ネパール人の雇用は、企業側にも多くのメリットをもたらします。

ここでは、採用担当者が押さえておきたい3つの主なメリットを紹介します。

  1. 若手人材を確保しやすい
  2. 日本で働く意欲が高く、定着につながりやすい
  3. 多言語対応やインバウンド接客で活躍が期待できる

順番に見ていきましょう。

若手人材を確保しやすい

ネパール人の若い世代には、日本で働きたいという強い意欲があります。

日本のおもてなしの精神や礼儀正しい接客文化に憧れを持つ若者が多く、「日本が大好きだから、日本で働きたい」と考えるネパール人が増えています。アニメや漫画など日本のカルチャーを通じて、日本に親しみを感じているケースも珍しくありません。

ネパールから日本への留学生も多く、卒業後にそのまま日本で就職を希望する人も多いです。少子高齢化が進む日本では若手人材の確保が課題ですが、ネパール人の若い労働力は人手不足の解消につながります。

日本で働く意欲が高く、定着につながりやすい

ネパール人は、日本で長く働きたいと希望する人が多い傾向にあります。

母国にいる家族への送金や生活基盤の安定を目的としているため、長期的なキャリア形成を望んでいるためです。

職場の人間関係や待遇に大きな問題がなければ、長期就労につながりやすい人材です。

採用後に丁寧なフォローや日本語学習のサポートを提供すれば、定着率はさらに高まります。日本の業務に慣れることで、ベテランとして職場を支える存在に成長するケースも多いです。

働く意欲の高さと長期就労への姿勢は、定着率に課題を抱える企業にとって大きな強みになります。

多言語対応やインバウンド接客で活躍が期待できる

ネパール人は、母国語のネパール語以外にも複数の言語を扱える人材が多いです。

例えば、学校教育や日常生活で英語に触れる機会が多く、英語でのコミュニケーションが可能な人もいます。インドと地理的・文化的なつながりが深いことから、インド語を話せるネパール人も少なくありません。さらに、日本の学校で語学を学び、日本語が上達したネパール人も増えています。

猪口 裕介

複数の言語を使い分けられる人材は、外国人観光客が多い飲食・宿泊業や、海外との取引がある企業で活躍できます。

インバウンド需要が拡大している今、多言語対応できるネパール人は重要な戦力になります。

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ネパール人に関するよくある質問

ネパール人に関するよくある質問

最後に、ネパール人に関するよくある質問と回答を紹介します。

ネパール人と日本の給料はどれくらい違う?

ネパール人の1人当たりの平均年間所得は、2024年5月に発表された2024〜2025年度予算では1,456米ドル(約21万円)です。

国税庁の調査によると、日本の平均年収は約480万円のため、日本はネパールの約20倍の水準と言えます。同じ業種や職種で働いても、日本のほうが高い収入を得られる計算です。

来日するネパール人が急増している理由はなぜですか?

ネパール人が日本に来る理由は、母国との賃金格差と日本の受け入れ体制の整備が主な要因です。

ネパールでは国内の経済成長が緩やかで、若者の就労機会が限られています。一方で日本は法律で外国人労働者を保護しているほか、多くの在留資格があるため働き口を見つけやすい環境です。

出入国在留管理庁の公表資料によると、令和7年末におけるネパール人留学生の数は、116,151人です。中国に次ぐ2番目に多い人数であり、在留資格「留学」における総数の約25%を占めています。

卒業後は就労系の在留資格へ変更して、そのまま就職を目指すネパール人も多いと考えられます。

ネパール人の留学生は金持ちなんですか?

ネパール人留学生の経済事情はさまざまです。

一部には裕福な家庭出身の方もいますが、借金で来日費用をまかなっているネパール人も少なくありません。来日後はアルバイトをしながら学費を支払い、生活費を捻出するケースが多く見られます。

「留学生は金持ち」というイメージは一面的な見方であり、実際には家族の期待を背負って懸命に働く留学生が大半です。背景を理解したうえで、温かく受け入れる姿勢が大切です。

ネパール人は日本に永住できますか?

永住許可の要件を満たせばネパール人も日本で永住できます。

永住許可を得るには、原則として継続して10年以上日本に在留していることや、安定した収入、素行の良さ、納税・社会保険料の支払い状況などが審査されます。ただし、高度専門職や日本人の配偶者など、在留資格によっては必要な在留期間が短くなる場合もあります。

永住権取得の条件について詳しくは、以下の記事をご覧ください。

ネパール人が日本に来る理由を把握したうえで雇用を検討しよう

ネパール人が日本に来る理由を把握したうえで雇用を検討しよう

ネパール人が日本に来る理由には、賃金の高さや安心して働きやすい職場、充実した制度などが絡み合っています。

ネパール人は家族を支えるためにまじめに働く傾向があり、日本企業が求める「勤勉さ」や「協調性」とも相性が良い場合が多いです。ネパール人を雇いたいと考えはじめた方は、本記事を参考に、雇用の準備や関わり方のイメージ作りをしてみてください。

ただし、ネパール人材を受け入れるには、さまざまな手続きや就労支援などが必要であり、自社だけで対応するのが難しい場合もあります。

自社だけでの対応に不安がある場合は、「日本料飲外国人雇用協会」にご相談ください。

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監修者プロフィール

猪口裕介
猪口裕介一般社団法人 日本料飲外国人雇用協会  理事 兼 事務局長
外食業に特化した求人媒体を運営する人材支援事業会社にて、約20年間に渡り首都圏版メディアの立ち上げや事業責任者として従事。専門学校・短大にて就職セミナー講師としても20校以上の活動経験あり。2019年に特定技能制度の施行開始にあたり、登録支援機関の立ち上げとして「日本料飲外国人雇用協会」に参画。現在は理事 兼 事務局長として活動を所掌している。
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